神保町駅から徒歩1分のところにある、ブックハウスカフェ | 神保町唯一のこどもの本専門店 & カフェに行ってきました。
とにかく絵本の蔵書がすごい!
その名の通り、カフェとして利用でき、フードメニュー有り。
店内には、カレーのいい匂いがしていました。
幼少時に読んだ絵本もたくさんあって、懐かしいなあと思いながら手に取って大人の目線で読んでみると、新たな発見がありました。
例えば『ぐるんぱのようちえん』( 西内ミナミ・作/堀内誠一・絵)という絵本。
この本、子供の頃、大好きだったんですよね。
詳細は覚えていなかったんですが、最後はでっかいビスケットをみんなで食べてたイメージがありました。
覚えていなかった導入部。ぐるんぱは、自己肯定感の低い孤独なニートだったのですね。
ひとりぼっちの ぐるんぱは、ときどき
「さみしいな さみしいな」と いって、
みみを くさに こすりつけたりしました。
すると、おおきな なみだが ぐるんぱの
はなを つーっと ながれおちました。
もうここ読んだだけで、おばちゃんは可哀想で涙が出ます。
そんなぐるんぱが、仲間に半ば追い出されるようにして社会復帰を試み、失敗してはしょんぼりし、諦めず次へ行っては、また失敗を繰り返し。
でも最後は、思わぬことで人に必要とされ、自分なりの社会への貢献を叶える。
こんな風に、大人の私は「ニートの社会参画ストーリー」に読み替えてしまうのですw
一方で、子供の私はそんなぐるんぱの境遇には、ちっとも興味がなかったと思われます。
子供の頃は、最後のページがものすごく好きで、腹の底から湧き上がるようなワクワク感を覚えていました。
でも今となっては、それが何のワクワクだったのか、さっぱり思い出せない。
これは悲しい。
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大人になった今だからこそ、あえて絵本を読むのもいいものですね。
かつて自分が持ち合わせていたであろう、子供の瑞々しい感性を思い出させてくれます。
神保町、次はゆっくり時間をとって、ぶらぶらしたいな。