NetflixのMaster of None(マスター・オブ・ゼロ)から、気になる英語表現をピックアップしてお届けします。
第4話は、主人公Devが受け取ったメールの文章から。
とあるオーディションを受け、手応え上々、自信満々に会場を後にするDev。オーディション情報を教えてあげた友人(インド系)も同じオーディションを受けていました。
その後、友人たちと飲んでいると、エージェントからDevがオーディションに落ちたと連絡が。
さらにオーディション主催者側のメールが誤って転送されてきて、Devは裏事情を知ってしまいます。
実はDevとその友人は2人とも評価が高かったのですが、1つの番組にインド系は2人もいらないということが書かれていたのです。
そして、主催者のひとりがこんな不適切なジョークを・・・
Let's meet them both and see who can curry our favor, hahaha. (両方にもう一度会ってみて、どちらがうまく僕らのご機嫌を取るか見てみよう、ハハハ)
curry favor with... (人)の機嫌を取る、顔色をうかがう
と
私たちのよく知るカレーをかけたジョークです。
これって、字幕翻訳者が一番困るやつですよ。上記のように意味のまま訳すと、インド系をターゲットにした差別表現が伝わらないから。
で、字幕はどう訳されていたかというと、
「両者に会ってカレー臭を確かめよう」
でした。
・・・翻訳者の並並ならぬ苦労を見た気がします。
curryには〔馬を〕馬ぐしですく[手入れする]という意味もあるようです。
このcurry favor with、由来は何なんでしょうかね。
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