*この記事にあるYouTubeの字幕翻訳依頼機能は2020年9月28日をもって、終了する予定です。
字幕翻訳との出会い
私が人生で初めて字幕翻訳の勉強をしたのは、アルクの映像翻訳Web講座ベーシックコースでした。
もう10年前くらいの話です。
コースを修了したものの、それからずっと字幕翻訳から離れていました。
それがひょんなことから、数年前TEDの字幕翻訳ボランティアに参加することになり、
あら、アルクで勉強したことが使えるじゃない!(☆∀☆)
となったのです。
人生、何が役立つかわかりません。
TEDでは動画数本しかお手伝い出来なかったのですが、かなり修行させてもらいました。
字幕って表示される時間は短いし、どんどん流れていくものなので、一瞬で意味を理解できるよう、短く正確に情報量を伝えないといけないんです。
そのために、たいへん厳しいルールが決められています。
私はそもそも言いたいことがコンパクトにまとめられず、文章が長くなりがちなタイプです。
短い言葉で過不足なく情報を伝えるのに苦戦しましたが、それはものすごく良い経験になりました。
ちなみにTEDで字幕翻訳のボランティアに興味ある方は、TED日本語チームが運営しているTED翻訳ガイドライン - TED Translators Wikiがわかりやすいのでご覧になってください。
スピード感を求めてYouTubeへ
数本ほどTEDで翻訳が公開された後、私は少し疲れてしまっていました。
TEDは内容がたいへん面白く、レビュワーの方々の力量も高く、とてもやりがいがありました。
ただ、翻訳品質を担保するために公開までに3者(翻訳者、レビュワー、承認者)が関わらなくてはならないこと、レビュワー、承認者をやれる人が相対的に少ないことなどがあり、どうしても1本の字幕が公開されるまでに数ヶ月かかることがありました。
こらえ性のない私は、この長い時間が辛かったのです。
そんな時、ずっと好きでチャンネル登録もしていたあるYouTuberさんが
字幕翻訳協力、求む
と呼びかけの動画をアップされました。
聞けば、字幕を投稿してGoogleのチェックをパスすれば、すぐに承認され公開してもらえるとのこと。
それまでYouTubeでそんなことができる機能があることすら知りませんでした。
あまり知られていないですが、YouTubeの字幕は、ボランティアの手によって作成されていることが多いのです。(もちろんプロ翻訳者にお金を払って翻訳してもらっているチャンネルもあると思います)
で、そのチャンネルも大好きだったし、何より面白そうなので、やってみることにしたのです。
次の記事では、実際にYouTubeで字幕翻訳に協力する方法を書きたいと思います。
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