こちらで紹介したイベント↓
2/26(火)に開催された『プロボノ・兼業・副業推進シンポジウム』に行ってきました。
会場は満席で、椅子を後ろに引くのもままならない状態。
当初250名募集のところ、405名の申込があったそうです。
参加者は、個人、企業人事、中小企業経営者、人材会社など、幅広い分野から。
プロボノに対する関心の高さがうかがえます。
ところでプロボノって?
ラテン語の「Pro Bono Publico (For Good Public)」の略だそうです。
社会的・公共的な目的のために自らの職業を通じて培ったスキルや知識を提供するボランティア活動を指す言葉。
狭義では「会社員でありながら、本業で得たスキルを活用して社会課題に取り組むこと」かな。
シンポジウムは経済産業省中小企業庁の主催でしたので、空前の人手不足時代、大企業の余力を足りてないところ(地方の中小企業、農業など)にうまく供給したいという狙いが見えました。
シンポジウムでは、さまざまな立場の方々が登壇され、
などを聴くことができました。
どういう取り組み?
ただやみくもに中小企業への就職、地方Uターン、Iターンを促進しようとしても、やっぱり勤め人には「お給料の高い大企業の正社員は魅力的」という本音があります。
それに、まだ副業を容認している企業も多くはありません。
- 大企業内で腐ってしまってない?
- ヒマじゃない?
- やりたいことで力、発揮したくない?
だったら、あなたの能力を社会課題解決に活かしませんか?企業に席は置いたままでOK!と、促して人材の偏りをマイルドに是正しようとしているのだと感じました。
個人にとってはどんなメリットが?
私も大企業ではないですが、同じ会社に14年務めています。
長年いると、業務にも環境にも飽きてきます。
あと業務に熟達してくると、意外にヒマだったりね。
そうなると人間、いらんことを考えたりするもんです。
- ここ数年、成長というものをしていないような気がする・・・
- このままで自分は大丈夫なんだろうか?
- もし会社が倒産などでなくなったとき、自分は裸一貫で何ができるだろうか?
なんて。
そこまで思わなくても、
転職するまでもないが、何かフレッシュな気持ちで仕事したい。
と思ったときに、プロボノはいいんじゃないかなと思いました。
散歩に来る気持ちで
シンポジウムの中で、私が一番印象に残ったのは、プロボノで人材を受け入れた企業の社長さんがおっしゃった言葉です。
「散歩に来る気持ちでプロボノに参加してほしい」
いまいる環境の外に出たいと思った時、力んで「今、自分にないものを身につけなきゃ!」と思いがちですが、「まず散歩に出てみる = 今、自分が持っているものを試しに外で使ってみる」という感覚でいいそうです。
なんか安心しますよね。
またプロボノ体験者の方は、本業でやっていることを違う場所(業界)で使ってみると、得られるフィードバックが変わるので、それが、新鮮で喜びを感じるとおっしゃっていました。
本業だと「あたりまえ」なのが、別の場所だとすごく感謝されたりするそう。
なんか二度得した気がしますね。
私も、会社で悶々としている時間があったら、ぶらりと散歩に出てみようと思いました。